特定非営利活動法人
こがねい子ども遊パーク
2018年度前半 小金井市冒険遊び場事業 活動報告
↑「せ~のぉ~」と一緒にほお張り、味よし、おこげよしで大満足!
★7月 大掃除
開催日時と場所:7月24日(火)~26日(木)10時~17時 いけとおがわ
7月27日(金)10時~17時 くじら山
1学期、木の上の基地づくりや池遊びの筏づくりなどイベントの計画を進めるために地域の企業や大人に協力を呼び掛けたところ、資材だけでなく、たくさんのアイディアやお手伝いもいただきました。
「今年の夏はスライダーを作りたいね!」と話していたところには、東京学芸大学の学生さんが「設計の技術を活用して、現場の希望を叶える」という授業課題の企画を持って制作に来てくれました。子ども達も面白そうなことをやっているお兄さん、お姉さんの姿に惹かれて、一緒に穴掘りのお手伝いをしました。
やってみたい事は人それぞれだけど、誰かと一緒なら実現できたり、想像以上にうまくいったりすることもありますよね。フュージョン!でしょうか!?
そして今年もやりました、池の大掃除とくじら山・野川の大掃除。ここにも ○○ × ○○ がいっぱいありました。

【いけとおがわ】
うんざりするほど溜まった泥、松の葉や石かと思うほど硬い松ぼっくりがゴロゴロ沈んでいました。ほとりには篠竹がはびこり、小川は蔦や草木が覆い伸び放題。
雑草という名の植物は無い、これも自然にあるがままの姿?
いえいえ、人間の影響を受けた場所ですから手入れが必要ですね。
←(-)×(-)=(+)? 作業にへとへとのプレーリーダ×仲間 = 笑顔、復活!
とはいってもカイボリは大仕事。夏は特に、限られたマンパワーでは整備が追い付かないほど草木が育ち、池には藻が浮いてしまいます。数年間この時期に実施してきましたが、天気も参加者もあまり予測が立ちません。
3日間でどこまでやれるか心配でしたが、例年以上に作業が捗ったのは道具が充実したおかげでもあります。

いろいろな道具
東京学芸大学地域連携課のご協力をはじめ学芸の森プロジェクトからは草刈機を、環境教育研究センターからはスコップ類やトロ舟、胴長をお借りしました。
また、地域の方から水抜きポンプ一式を譲って頂きました。排水溝までダイレクトにホースが届き、大変助かりました。
←大人 × 草刈機 =(鎌は得意でもこれは初めて、緊張したけど)作業は軽快!
↓子ども × 道具 = やる気&パワーUP!

×胴長 着ると大人もひるむ大きな石だって、力を合わせて引き揚げます。

×猫車 一杯乗せてもへっちゃら。
一人で大丈夫!って幼児もお手伝いです。


×網 池に住むザリガニや小魚を救出!
小金井市環境市民会議の「田んぼの時間」さんがたくさん貸して下さりました。



×トロ舟 よーく観察!
手を入れたくてウズウズします。
×リヤカー 除草や剪定した枝を
繰り返し運んでいました。
いろいろなボランティア
× 小金井市ボランティアセンター
夏のボランティア体験学習では、今年初めて小学生がプレーパークを選んで来てくれました!

←参加2日目の小学6年生、胴長を着て他の小学生にも声を掛け教えてあげていました。

←小学5年生の2人も胴長を着て、大人に混じって石や泥を搔き出す作業をしました。
× 中高校生
歴代のプレパっ子たちも体格・体力・理解力、大人も頼る存在になりました。


←小学生に声を掛け、指示をだす中学生たち。
働いても遊んでも小学生がくっ付いていく、大人や兄弟との距離感とは違うリレーションシップ。
× 炊き出し部隊
連日、参加者は刻み野菜を持ち寄ってプレパ鍋を作ってもらい、お昼を一緒に食べました!


一緒に働いたら気心しれて、一緒に食べたら和気あいあい、
しばし遊んでお仕事再開です。
←前に授業の一環で来た大学生、久しぶりに来た中学生、初めて顔を合わせた子ども達と盛り上がっていました。


炊き出しを買ってでたお母さん、でも焚き火は苦手。
するとお父さんが仕事返上で助太刀、参上。
←そしてお父さんは柴刈りに...細い枝~丸太ん棒までしっかり区分。焚き火も料理も段取りが大事ですね。
↑お父さん×お母さん = 熱々のスープと愛情、ご馳走さまでした!
× 小川の周り草刈部隊
↓草刈機が入れない小川の周り。プレーパークボランティアの、
かんちゃん×鋸ですっきり!とっさん×刈り込み鋏でさっぱり!


さらに、幼児連れのお母さん達の細やかな草むしりと石並べで...
なんということでしょう♪
枯葉が溜まり、蔦は絡まり、紫陽花の花も伸び放題。鬱蒼として蛾や蚊の温床だった小川は、今再び全容を露わにし、子ども達がままごとの水を汲み、小川の流れを感じながら遊べる空間へと生まれ変わりました...


親 × 子
イベントを知って張り切って来てくれた幼児親子、知らずに来たけど「いつも遊ばせてもらっているから」と積極的に作業に参加してくれた親子もいました。


子ども同士ザリガニや魚を救い出す作業に夢中になっている傍らで、大人たちも作業をしながら子どもの事などを話して交流が広がりましたね。
子どももお母さんをまねてよくお手伝いしていました。
暑さ対策 青大将VS.ミストシャワー
いっぱい汗をかいたら水分補給も大事ですが、体感温度を下げるのも効果的。視覚的に下げるもあり?!

← ひょっこり出てきた青大将、触るとヒンヤリ。冷たい汗がにじみますね。

一方、ホースに小さな穴をあけて吊るした手作りのミストシャワー。
暑いお日様の下でも、気分爽快!
【くじらやま】
広い原っぱをかけ、川遊びを楽しめる武蔵野公園。くじら山に登ると遠くまで広がる空と緑がすがすがしくいい気分ですね。
大してゴミは目立たないようですが...ありました、ありました。
大人も子どもも、 × レジ袋

午前はくじら山頂上から放射状に散って、原っぱや林周辺のゴミ拾いをしました。
←花火の燃えカスや弁当の食べ残しなど、いろいろ集まりました。
お昼は、持ち寄りの刻み野菜 × コンソメでスープを作り、みんなで頂きました。オリーブオイルやチーズをトッピングするとさらに深い味わいに!美味しかったですね。



午後は野川へ、いざ出陣。
川上と川下に分かれて、更に川沿いと川の中を進みました。
↓ペットボトルなどプラスチックやビニール、長靴も落ちてました。


←みんな袋一杯、大活躍です。
途中小魚を追いかけたり、バッタを捕ったり↓ザリガニの巣も発見!
楽しかったですね。




集めたゴミは、小学生に手伝ってもらい、しっかり分別もしました。
←この日一日協力してくれた小学4年生の3人組。
× 小金井市ボランティアセンターの夏のボランティア体験学習生です。
ブランコの設置、焚き火の火おこし、幼児と一緒になって泥団子作りもしました!
イベントを通してたくさんの方々の力が融合し、
遊び場の環境整備が進みました。ありがとうございました!

★9月 あそぼうさい
開催日時と場所:9月5日(水)15時~16時半 いけとおがわ
9月7日(金)15時~16時半 くじら山
毎年9月1日は「防災の日」、8月30日から9月5日までを「防災週間」として、全国的に防災に関する様々な行事が開催されますね。地震等の被害を軽減するためには、一人一人が自ら取り組む「自助」、地域で助け合って取り組む「共助」、行政が取り組む「公助」それぞれの連携が重要だそうです。
プレーパークでも、普段の遊び(火やロープを扱ったり、道具を使ったり、水や自然物に親しみ遊びを工夫してみたり)の経験が被災時にも活きること、またそんな活動と各開催場所が周知され被災時の救援活動に役立てればと、小金井消防署と小金井市地域安全課にご協力いただき「あそぼうさい」を実施しました。
―遊び場で防災力を身に着けよう―part4.体験しよう、経験を積もう!
【小金井消防署の消防士さんの講話】

★前日は台風21号の影響で河川は増水、強風が吹き荒れました。また明け方には地震もありましたね。消防士さんと「増水した川を見に近づかない」「危険を見つけたら大人に伝える」、119番通報の際の場所の伝え方など、大切なことを確認し合いました。
←問い掛けに対し特に高学年の子ども達から活発な反応!
学校の防災訓練などが定着している様子が伺えました。
【D級消防ポンプで放水してみよう!】

↑小学3年生、水掛けっこで鍛えてますから狙いは確か!堂に入っています。
★D級可搬消防ポンプは、断水時でも防火水槽、川や池などの水源を利用することが可能で、住民が活用できる消火用資機材。ホースの先は軽く、絞り・拡散の調節も簡単。
消防士さんにバルブの回し方を教えてもらい、順番に放水できて貴重な体験を喜んでいました。

↑憧れの消防士になれた気分かな?幼児親子もたくさん参加しました。
【焚き火でご飯炊き】
★米1合を洗って適量の水とそれぞれが用意した容器に入れ、ドラム缶の焚き火台の火にかけます。
●一般的には、始めは十分な火力で、グラグラして来たら吹きこぼれないように調整。20分程で炊けたら逆さにして10分程蒸らし、出来上がり。とまぁ書くと簡単なのだけれど、初めてさんには水加減・火加減はどうしたらよいかと不安気です。



↑小学1年生の2人とお母さん、非常食が入っていたスチール缶を利用。

●枝を拾っていれたり、うちわであおいだり、遊んだりしているうちにご飯が炊けました。
遊びに熱中してほったらかしていると、火が消えるハプニングもありましたが、上手く炊けて、とてもうれしそう!友達に分けたり兄弟に残したり、美味しそうに頬張っていました。
↑小学3年生の2人、スチール缶のふたは切り離さずに利用。
●容器にも燃料にもなる優れもの、牛乳パック。
紙の燃焼温度より中の水の沸点が低いため、それ以上に温度が上がらないのだが、本当に燃えないのかしら!?といぶかしい。もちろん、条件を満たしていればということで結果は悲喜こもごもでした。

●炎の大き過ぎも、届かないのも失敗の原因、加減が大切なようです。成功したお母さんは大喜びでした!
また、1リットルのパックはのっぽで倒れ易い、底の継ぎ目があさいのかな?水が漏れるものもあるのでパック選びも大事なようですね。アルミ箔で底を包む工夫をする人もいましたよ!
↑手に入れやすい、飲料用紙パックはもともと耐水性もあり特別な加工は不要。
食べた後は燃料として再利用すれば、片付けの手間いらず、でお母さんに人気。
★こちらは3年前ご紹介した「サバメシ」スタイル。プレーリーダーゆうちゃんが初挑戦!



←アルミ缶を加工したコンロと牛乳パックを燃料にします。

←見ていた2人も燃料をくべるお手伝い。根気が必要です!
倒れそうになったり、火が消えそうになって火力が弱まったりと苦戦したようですが、ふたを開けて感動もひとしお!
【小金井市災害備蓄用アルファ化米を作って実食】

★五目ごはん
段ボールにはアルファ化米と具材、しゃもじ、弁当容器と輪ゴム、割り箸が50食分入っていました。
専用の内袋に材料と水またはお湯を注ぎ、袋の口を閉じ、段ボールの蓋をして待つ、これだけ。今回は時短のため焚き火で沸かしておいた湯を使いました。

